大阪の盛り場は梅田を中心とする「キタ」と心斎橋・難波中心の「ミナミ」に分かれるが、地元では「ディープサウス」といわれる難波以南のエリアがある。
そう、ディープサウスとは天王寺界隈。
天王寺公園の西側一体が「新世界」と呼ばれるエリア。大正時代にはルナパークと呼ばれる遊園地があり、その中心がいまも復活版ながらも屹立する通天閣だ。東京の方なら正に浅草を思い浮かべるとその雰囲気は大体当たってると思う。
新世界のさらに南側は釜が崎。長い建設不況はきっと出口なし。新世界と釜が崎をむすぶ「じゃんじゃん横丁」にも出口がない。
で、死に絶えたかと思われていたじゃんじゃん横丁。
それが見事に復活してるではないか。老舗「八重勝」にはバカモノが長蛇を成し、赤井英和による超テコイレで「だるま」は新世界に3店舗、難波にも進出したがこちらにも長蛇が。ともに新世界名物、串カツの店である。
もう何十年も前から串かつは「串揚げ」と名を変え、東京でも高級料理として銀座界隈ではもっぱら同伴レストランとして定着しておるが、ここ新世界の「串かつ」はまったくもってこの「串揚げ」とは趣を異にする。
「牛1本120円、豚1本90円、鶏1本70円」そして「肉1本40円」とゆう冗談も冗談に聞こえないデンジャラスゾーン。
串をソース壷に2度浸けようものなら即退場、などとゆう有名な怖ろしい仕打ちももはや過去のものと思いきや。
きくや
怖ろしい店である。
バカモノが「酒くれ」などと注文したら「アホ、串カツはビールやろ」
そしてアベックのオンナがさっきオトコが頼んだ「うずら」を頼んだら「なんでさっき一緒に頼まへんねん、アホ」
もちろん、壁にでかでか貼ってある「ソース2度つけ禁止」を破ろうものならきっと死刑になる。
まずは「どて」
鍋に味噌で「土手」を築いてそこで煮込むからそういうらしい。
串カツ店では定番。ここのはほんのり甘く、そして濃厚。
まずは
左・串カツ(牛カツを大阪では串カツ、とゆう)
中・キス
右・青唐
中身は見えんわな
いまとなっては
喰ったワシもワカラン(><!
きっと左いわし、右しいたけ
コレがソース壷にしいたけを浸けている様子。
どっぷり浸けよう!
怒られんように。。
あああああ
左若竹
右茄子
きっと最後に喰った
もいちど串カツと玉ねぎ
ああ、串カツは一口喰うてから写真をとらんとあかんわあ。
で、きくや。
ゆうとくけどこれほどウマい串カツは世界中探してもあらへんでー
こここそNo1串カツだっ!
実は10年前、きくやは鮨屋だった。O157事件に直撃されたこの界隈、当時鮨屋はまったく売上げがなくて、しぶしぶ串カツ屋に転向した、とゆうはなしを怖ろしいおやじが涙ながらに語ってくれたことがあった。
実は怖ろしいおやじ、目の奥がやたら澄んどるうう。
オススメはいわし。
鮨屋の技術が最大に生かされた青魚の処理が存分に楽しめます。
そしてしいたけと茄子。
揚げたら化けます。しいたけ、茄子、という素材が10倍にも100倍にもなる。
観光できちゃったらやっぱ並んでる店に入りたくなるんだろうけれど
ボクはもうこの10年はココでしか喰ってません。
死ぬほどウマい。
ぜひ。
きくや
じゃんじゃん横丁北詰
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