表参道、旧紀ノ国屋スーパーの裏手あたり、隠れ家的バーやレストランが密集するゾーン。
まあ、ニッポンでもいちばんハイセンスなエリアのひとつだろう。
ところがー。
小さなビルの2階に登ると、瀋陽の場末の料理屋のような光景が広がるっ!
瀋陽とは旧満州国時代、日本人が勝手に奉天、と呼んだまるで沿岸部から遠く離れた最北の街。
なんでわざわざ北青山にそんな光景を広げなきゃいけないんだかまるっきりワケワカンナイがワタクシはこんな雰囲気が大好き。
ドアを開けると瀋陽の料理人、というよりそのへんで転がってるおっさんのような中国人シェフと古きよきニッポンのコメディアンのような日本人のオーナーらしきおっさんが暖かく迎えてくれる。
ピータン
フツーです。もう少しねぎをさらして、そして細く切って欲しい。
この白ねぎの切り方でなんとなくがっかりしたりもする。
腸詰
フツーです。
ねぎの件は上に同じ。
だんだんがっかりしてくる。
餃子は中国東北地方の喰いもので、現地では焼かずに茹でる、蒸すものであることはご存知のとおり。
だから、瀋陽餃子、と銘打つこのお店には焼き餃子は
・・・あるっ!
うわああああああああん
しかも蒸し、も水、もちゃんとあるけどその他はココナツミルク味だかなんだかのキワモノだけ。。
餡の変化を楽しむ本来の瀋陽での餃子とはどうも趣向が違うようだ。
水餃子
皮の弾力がまるっきりなくなっているし、むっちり固すぎる餡はニクの旨みもまったくしない。
浸ってるスープもまるで平凡なもの。
えび蒸し餃子
皮の弾力は水餃子同様。
餡はもはやパサついていて喰うのが苦痛、の領域。
「名物」スーラーマーボー
ぐわああああああああああああああ
唐辛子100本小口切りしたこの凶暴なルックス!
いや、おそれいったよ。たしかにコレだけマーラーが効いてたら味覚のレベルを超越して
笑えてくるっ!
でも
喰ってるうちにだんだんと
ハラがたってキターー(´д`)
じゃがいもの黒酢炒め
フツーでした。
料理の順番や量について、うるさくなく、しかもとても楽しく親切に教えてくれる。
気さくなオーナーとシェフ。
たのしいのだけど、やっぱり料理はよい、とは言えず。
残念。
そういえば、瀋陽あたりでは、仕事に困ったおやじはスグ、料理屋をハジめる、というハナシを聞いたことがある。
タロちゃんとこのおとーさん、仕事クビなって餃子屋はじめたらしい、ってな具合で
しかも、まあ、たいがい半年、一年で潰れるとも聞いた。
まあ、なんとなくそんなトコロの味ってこんなのかなあ、とも思う。
だから、ココも「本場的」といえば本場的。
でも、
もちょっとがんばてくりい~
餃子酒家チャオズ
東京都渋谷区神宮前5-50-1 山路ビル2F
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