南翔饅頭店。
中国、上海の名店である。
名店、といえどもそこは上海。しかも観光地の目立つ立地。
中国全土から小汚ねえ中国人が安くて(一皿6こほど入って30えんくらいだった)ウマい小龍包を求めて長蛇の列を作る。少なくとも10年前までは。(まるでまあ、大阪・アメリカ村の甲賀流たこやきみたいなもんだな、もっともこっちは超マズいがなっ。)
その南翔がその開業に合わせて六本木ヒルズに出店したのは記憶に新しい。六本木ヒルズである。小汚ねえ中国人に代わって今度はビューティフルな出で立ちのニッポンの高級婦女子が列を成す。行列はいやなので喰ったことはなかったが値段はチェックしていた。6こで800円えん!価格差、上海の20倍以上。。そのほとんどすべては材料費や直接人件費ではなく、家賃と本社経費と儲けだろうことはなんぼアホなワタクシにも容易に推測できる。
その後、川崎アゼリア、そしてごく最近大阪心斎橋にも出店した。
なんで川崎かよくわからんが「大阪・ぼてじゅう」や「家族亭」、「はげ天」に「五右衛門」とマ●いチェーン店の並びに上海と同じ黒地に金文字の「南翔饅頭店」はあった。
豪華だが何度見ても解らぬメニュー。解らぬから少々いらんもんが入っていてもみなコースメニューを選択。ワタクシはそんなに散財する気もないのでコレは単品ないんか、アレはどうやねんとしつこく食い下がり、結局コースメニューにしか記載のない料理もすべて単品で発注可能であることが判明。
蒸し鶏
少なくともマズくはない。
特別ウマくもない。
まあ、こんなもんか?
油飯
な、なんでいきなり2皿目がメシもんやねん(><?!
メシは濃い飴色をしているが見事になんのウマミもない。
上海蟹みそ入り春巻
な、なんでいきなり3皿目が揚げもんやねん(><?!
でも、少なくともマズくはない。
とろっとした餡と薄く、サクっとしたコロモ。
カイラン菜のXOジャン炒め
特別優れたわけでもない今やフツーのXOジャンに浸ってでてくる
へろへろの葉っぱが4、5枚(´д`)
なにがいいたいかって、コレ、1500えん(´д`)~
つぎ、汁そば(><!
ど、どーゆー順番で出す気やっ!
小龍包はどないしてんっ
でも、少なくともマズくはない。
ちゃんとした上湯、ちゃんとした麺。
ただし量はスゴく少ない。おちゃわん一杯。
そしてやっと最後に小龍包。
上海の本店では以前はコレとスープしか売ってなかった。ようは饅頭店、というのは小龍包屋である。小龍包の名店の小龍包。ウマくないはずはないっ!
だけどっ!
ウマくねえっ!
スープがぴゅっと出たらええんカー、糞っ!
ニクのウマみはこれっぽっちも感じねえ。
おまけに皮の弾力も完全に失われてぱすぱすだっ!
コレにビール2杯ほど飲んで会計。いちまんえんじゃくううううううう(><??!!レシートを見るとサービス料が10%(><!
出鱈目な出し順。証拠にコースを頼んでいた両隣とも出し順が違う。小龍包が蒸しおわるとテキトーに出すだけなのだ。なんら特別なサービスを受けた記憶もないし、どちらかといえば無茶苦茶や。
今年の正月はワタクシ、上海にいた。7、8年ぶりに訪れた南翔饅頭店は屋上屋を重ねて増築されたお店に以前とは異なり、ビューティフルな装いの中国人が列をなしていた。
そして、料理は川崎のをフィードバックしたのか、と思えるほど以前のウマみは消えていた。
川崎市川崎区駅前本町26-6-417 川崎アゼリア中4番街
南翔饅頭店
最近のコメント